Zabbixをインストールしたときに最初から準備されているテンプレートとして、Template App HTTP ServiceとTemplate App Apache Serviceがあります。
でも、HTTPとApacheって一緒じゃないの?とか思ってもんもんとしていたので調べてみました。
Zabbix 2.2の日本語マニュアルを参考にしているので、バージョンによって細かい違いがあるかもしれません。
Template App HTTP Service
登録されているアイテムは1つだけ「HTTP service is running」、キーは「net.tcp.service[http]」が登録されています。
キーに登録されているnet.tcp.serviceはZabbixエージェント無しでサービスが動作しているかどうかを確認してくれます。(動いているなら1、動いていないなら0)
[root@zabbix akirin5]# zabbix_get -s localhost -k net.tcp.service[http] 1
Template App Apache Service
こちらは「Number of httpd processes」という名前のアイテムがあり、キーは「proc.num[httpd]」が登録されています。
proc.numはカッコ内[]で指定されたプロセスが動いている個数を取得してくれます。こちらはZabbixエージェントが必須です。
[root@zabbix akirin5]# zabbix_get -s localhost -k proc.num[httpd] 3
まとめ
Template App HTTP Serviceは「Zabbixエージェント無しで、指定したプロセスが動いているか否かを取得してくれる」
Template App Apache Serviceは「Zabbixエージェントを入れたサーバの、指定したプロセスの個数を取得してくれる」
という違いがありました。
ぬいぐるみのサーバでは、結局2つのテンプレートを設定しました。
Zabbixエージェントを入れられない環境のときはTemplate App HTTP Serviceを設定するしかないので、そういう環境じゃない場合は2つ設定してよい気がします。
しかしテンプレートの名前が本当にわかりづらい…。
参考:
改訂版 Zabbix統合監視実践入門 ~障害通知、傾向分析、可視化による省力運用 (Software Design plus) |